地域・場所 岐阜県恵那郡福岡町福岡  年代 昭和
     
 
 
 
 

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ざぐり

 「ざくり」の鍋に繭を入れ煮立てて、繭をやわらかくほぐしてから糸を取り出す。 稲の穂先で作った箒状のもので、繭から糸を取り出すきっかけを作る。繭から取れる一本一本の糸は、大変細くそのままではとても使用に耐えない。この「ざくり」で四個ないし五個の繭の糸をより合わせて取り出す。陶器製の「ふし取り」の間を通し、上の枠に糸をかけ、足踏みで回しながら「わく」に糸を巻いていく。先端に滑車に似た「つづみ」という車がついていて、それを通りながら糸が寄り合わされていく。はた織の横糸は、その後に「糸より器」で更により合わせて使用する。

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